京都の秋

朝の9時くらいに京都へ向けて出発。この前に日記を書いてから、あーでも秋の京都はちょっとしんどいなあ……とは思ったんだけど、まだ紅葉は本物になってないだろうし大丈夫でしょと見切り発車。京都南ICを下りてから、あまり考えずにカーナビのいうとおりに走っていたら東山を抜けさせるつもりだったらしく、ここで少し立ち往生。でもそれ以外は道路もそんなに混んでなかったです。
恵文社一乗寺店で「布芸展」。展示してあった、こぎん刺しを使ったバッグとかはかわいすぎてさすがに欲しいとは思わなかったけど(せめて平袋ももっと大きくて糸の色がもうちょっと渋ければ……)、でも彼女たちの民藝へのアプローチの仕方はとても現在的でゆるやかで、それはとてもいいことだと思う。販売していた「来鳥手帖」「来森手帖」を購入。「来鳥手帖」の6頁めの写真は福岡赤坂の土人形だろうか? うちにも1体あるけど、土人形のなかでは僕はここのものがいちばん好きだ。
ひさしぶりに訪れた恵文社は、想像していたほど大きく変化しているわけでもなく、書棚をひととおり眺めていて(あっ、こんなの出てたんだ)と欲しくなる本も何冊か発見。7年暮らした京都を離れるころには気に食わないところが目につくようになっていたけれど、時間を置くとやっぱりほかに代えがたい書店であることは確かなように思える。とりあえずジュリアン・グラックの「ひとつの町のかたち」を購入。

ひとつの町のかたち

ひとつの町のかたち


それから妻のパンハント・タイム。恵文社の近所の東風(こち)という店、それから荒神口のほほえみという店へ。ここで昼食もすませるつもりだったんだけど、残念ながらイートインはもうやめてしまったとのこと。えーとじゃあ、ゆうべ雑誌見てたときに載ってた四条烏丸あたりの店に行ってみようか、あのあたりなら前に住んでたからわかるし。といってクルマを出したものの、いざ着いてみると目的の店はつぶれて(?)改装中。あっ、じゃあ手ごろな和食の店があるからさ、といって向かうと、ぜんぜん手ごろじゃない値段の店になっていました……。600円のテイクアウト弁当売ってたのに! 昼の会席最低3000円〜になってやがる! 妻の不信のまなざしを感じつつ、苦し紛れに明倫小学校跡の芸術センターのマエダ珈琲へ。はー、もうぜんぜん京都は知らない町です。