冬期休暇

仕事が納まりました! いやほんとは昨日で終わってるはずなんだけど、延長戦があったという。さらに正確には納まっておらず再試合日程未定という。でもこれでとにかく休暇だ。やらなきゃいけないことも一杯あるけど、すこしぐらい寝坊もできる。
帰り道、遠回りして十三の喜八洲総本舗本店でみたらし団子をおみやげに買う。喜八洲の本店には、みたらし団子にしろ酒まんじゅうにしろ、デパ地下の支店で買うなら断然本店でと思わせる何かがある。温めてもらっているあいだ、パンチパーマで上下ジャージのあんちゃんがやってきた。どうやら鏡餅を買いにきたのだけれど、一番大きなサイズのものはもう売り切れているらしい。「兄貴に頼まれとんねん。大きいやつやないと格好つかへんし困んねん」と押し問答を続けている。なんて十三らしい年の瀬の風景だろう!
そうそう、いつのまにか誕生日を迎えて35歳になりました。なんて可愛く書いてみたけど35歳。村上春樹の短編によると、35歳というのは人生の分岐点なんだそうである。誕生日に鏡の前に向かって、自分の体を入念にチェックする話ね。記憶では背中やお腹の肉がついたばかりじゃなくて、彼の睾丸はいささか勢いを失っていたんではなかっただろうか(これは僕あてはまらないと思う)。今思うと、80年代の村上春樹のアドレッセンスに対する執着には空恐ろしいものがある。おとこ盛りの30代で、よくあんな後ろ向きの小説ばかり書いていたものだ。
誕生祝いは妻と近所の店で食べたんだけど、アラカルトで好きなもの頼んでいいよというので、生ハムのキッシュ、仔鹿のねずの実風味エチュベ、鯛と蛤のブイヤベース、鴨胸肉のロティという肉々しいチョイスで攻める。うまかった……。そんでプレゼントはゲームボーイミクロ! もちろんファミコンカラーで、スーパーマリオ通勤ヒトフデ付き。わーいうれしい。ひさしぶりに家にゲームがやってきましたよ。