起床して朝食を食べて、ベッドに戻って「私たちが住みたい都市」をもぞもぞ読んでいるうちに11時近くになっている。今日は妻が出かけるけど雨だから送ってってほしいといわれていたのだ。慌てて用意をして、梅田まで送っていく。

このままどこか雨のドライブと洒落込もうかなーと思うも、適当なとこが頭に浮かばない。車で30分以内で駐車場があって、ちょっと素朴なランチメニューがあって、苦めのコーヒーと落ち着けるソファがあるような店はないものだろうか。思いつかないままライフで買物だけして帰宅。持ち帰っている会社の仕事を進める。そう、そんな夢みたいなこと考えるのは逃避にほかならないのだった。
3時くらいになって妻から電話。終わったので迎えにきてほしいということで、ついでに誕生日のプレゼント買ってあげるよとふたたび梅田に向かう。ハービスの駐車場に車を停めて(周りがナンバーの数字の揃っているベンツやポルシェばかりでとても気を使いつつ)、妻と待ち合わせて目をつけていたという洋服を見にいく。しかし試着してみたところあまりお気に召さなかった様子で、けっきょく阪神百貨店に行ってA.P.C.のワンピースということになる。ここで今シーズンA.P.C.の宣伝に起用されているヴァレンティーヌ・フィヨール=コルディエのポスターを初めて見る。しばらく前から妻がいいよねーといっていたんだけど、いやこれは僕もずいぶん好みのタイプの女の子ですよ?
さてお茶して帰宅して、妻が焼そばといなり寿司という夕食を作ってくれた。思うに、この種の料理というのはコンビニやスーパーでお惣菜として売られるようになって、その価値がずいぶん実力以下に見くびられるようになってしまってるんじゃないかなあ。きちんと作った焼きそばと、きちんと作ったいなり寿司は当たり前の話だけどとてもおいしいんだから。