弘前滞在(3日め)

最後の日に弘前城をこころゆくまで眺める予定だったんだけど、朝からかなりひどい雪。まあそれでもせっかくだからというわけで天守閣に登る。しかし思っていたより天守閣はずいぶん小さく、寒さもつのるばかりなので早々に切り上げて休憩所へ。妻が切望していたマタニ(又二)という店のパンを途中で買ってきていたので、ここで雪の弘前公園をぼんやり眺めながら食べました。
この休憩所でひとつ発見があって、城の発掘調査で出てきた生活用具などが陳列されているコーナーがあったんだけど、そのなかに悪戸焼の器があったのです。現在津軽焼という名前で製作されている焼物のルーツのひとつとだという知識だけで、写真も見たことがなかった悪戸焼。これが渋緑色の茶碗に“いっちん”と呼ばれる白い釉薬で風景を描いたもので、思いがけずかわいかったのでした。とはいえ大正年間にすでに窯は途絶えているそうなので、これから入手できる代物ではなさそうなんだけど。もうちょっといろいろ調べてみたい。
喫茶店でぼんやりしたり、買い忘れていた下川原の土人形(鳩笛)を土産物屋で買ったり、時間をつぶしてから空港に向かう。楽しい3日間だったなー。