一応海辺のまち

ふと、釣りに行ってみようと思い立った。近所の釣具屋でいちばん安い竿とリールのセット、サビキの仕掛け、アミ、そいで百均ストアでバケツと椅子を買って、南港魚つり園へ。初めてなのでよくわからないけど、家族連れでいっぱいなのはやっぱ連休中だからかな? なんとか竿を出す場所をみつけて釣り開始。
釣具屋の人も「南港やとアジはまだむりですね〜」といっていたんだけど、アジはおろか何の釣果もないままに1時間近く経ってしまったのだった。しかし周りの釣り人たちにもまったく釣れている気配はない。なんか僕の知ってるサビキ釣りとちょっとちがう……。こんだけ待ったら群れのひとつやふたつ寄ってきて、アホでも釣れるものじゃなかったのだろうか。困ったなー。と思いつつリールを巻くと、10センチ程度の小イワシが1匹くっついてきた。ほっとしつつ、キターヨ!と同じ深さあたりに狙いをつけて仕掛けを落とすけれど、またその後はいっさいお魚さんのいる様子はないのだった。
結局3時間くらい粘って、小イワシ1匹だけ。けっこう波が高くて荒れもようだったせいもあるのかもしれないけど、ちょっとトホーな結果に終わってしまった。まあしかし20年ぶりくらいの釣りはなかなか楽しく、道具も買ったことだしまた機会を見つけて来ようっと。
帰宅してスーパーに行ってみると、イワシが見当たらない。釣ったやつと一緒に煮るつもりだったのに……しかたなく1匹だけ生姜煮にする。新聞を読んで、独りぶつぶついいながらビールを飲む。「男の隠れ家」という雑誌の三六ツ広告がひどい。

男がはまるバイクの魅力。:バイクに乗る……それは、男の本能を取り戻すことだ。会社や妻や子供に飼い馴らされたおじさんから、男になることだ。そして、バイクで行く場所は、暮れなずむ港だったり、シガーバーだったり、アメリカのルート66だったりする。(バイクに乗れない人も、ライダー気分が味わえます!!)

つっこみどころ満載の前半部分は置くとしても、末尾のカッコ書きがなんとも哀愁を漂わせていますなー。