土曜の午前、梅田

茶屋町にて。毎日放送のとこのタリーズコーヒーで休憩しようぜ、って向かうと梅田芸術劇場とのあいだの道になにやら人混みを発見。ほとんどが女性で年齢層も20〜50代と幅広い。韓流スターでもきてんのかなあ? それにしてはみなさんえらく行儀がいいけど……と思ってると、妻が自信にみちた表情で宝塚公演の入り待ちだねこれは、と教えてくれた。宝塚のファンシステムについては妻からいろいろ教えてもらったことがあるけど、実際なかなかすごい世界であった。抜け駆けとかありえん。秩序がすべてを支配しているその場所へ男役のスターがふたり現れ、静かな微笑をうかべながらファンからのお手紙をていねいに順序よく受けとって、なんとも清潔感あふれる動作で手を振って建物へと入っていかれた。この間、ケータイで写真を撮ったり、へえーて目立つような声を出したりするのは、すべて部外者なのだった。
貼ってある公演ポスターを見にいくと妻が、安蘭けい、と書かれている名前を指さしながら、アラン・ケイさんだったんだー、すごいすごい!とはしゃいでいた。えっ、ちょっと待って、アラン・ケイっていったらパロアルトにいたダイナブック構想の……、という発言はいささかオタっぽいので飲み込んだけれど、はたして安蘭けいさんはそこから名前をいただいてるのか、それともまったくの偶然なのか、前者だったらなかなかすてきなネーミングのセンスだなあ。
お茶してから、なんかのセールに行くという妻といったん別れて、マルビルのタワーレコードへ。Laercio de Freitasの「E O SOM ROCEIRO」、1972年録音のやや難しいことやってるけど楽しく聴かせる系のブラジリアン・ポップス。ジャケ写真、ここまで完全な円に近いアフロもめずらしい。それからPrimal Screamの新譜「RIOT CITY BLUES」、彼らのCDを買うのは「Screamadelica」以来だから15年ぶりというのにわれながら驚きです。妻も「これボビー?」て驚いてたけど、声がぜんぜん違っててびっくりしたよ。すこしだけグラマラスなロックンロール、いま僕が聴きたい音楽にぴったりあてはまるようで結構お気に入りです。ていうかホントは90年代のイギー・ポップが聴きたくて探しに行ったんだけど、ぜんぜんなかった……。

ラエルシオ・ジ・フレイタス・エ・オ・ソン・ロセイロ

ラエルシオ・ジ・フレイタス・エ・オ・ソン・ロセイロ


Riot City Blues

Riot City Blues