「これは映画ではない」

鶴見区民センターで開催された、マシュー・バーニーの「クレマスター・サイクル」一気上映を観にいきました。いちばん最初に上映された「1」がおもしろかったかなー。アメリカンフットボールのコートでけったいなコスチュームを身に纏った女性たちがマスゲームというかラインダンスというかやってんのね。そんでその上空にはGOODYEARの飛行船が2機浮かんでいて、その内部ではぶどうが敷きつめられたテーブルの下で女神がせまっくるしくもぞもぞしながら、下界のラインダンスをあやつったりする。あらすじ書いてもどうしようもないねこりゃ。
いやしかし、世俗的なタイヤメーカーが神的な要素をもっていたりだとかのポップの組み立て方、それで5本それぞれが世界各地を舞台にして時代もいったりきたりするらしいもんだから、トマス・ピンチョンの長篇を映画化するとこんなふうになるのかもしれないなあ、なんて思っちゃったんですよね。「1」を観ていた時点では。
そのあと「5」まで観て、11時半からはじまって終わったのが20時すぎだったからとにかく疲れたってのもあるんだけど、もにゃもにゃ。そうそう、グッドイヤーの女神がはいていたサンダルはマノロのデザインだったみたいだけど、「3」のガラスの義足もそうなのかなあ?