あっという間に一日が過ぎた日曜
目が覚めたらもう10時を過ぎていた。午後は船場アートカフェで開催されている「リュック・フェラーリ・フェスティバル」の最終日に行こうかといっていたんだけど、なーんかめんどくさくなってしまった。べつに映像観てもな……ていうことで。
朝昼兼でそうめんと西瓜をたべて、すこしのんびりしていたら妻がジュンク堂に行こうという。聞けば「古事記」を読みたいという。へーなんの風の吹き回しで?と訊ねると、クウネルの新しい号に因幡の白うさぎのおはなしが載っていたからなんだそうだ。それなら家にあるよと岩波文庫を渡したら、こーいう読みにくいのは嫌、だってさ。
けっきょく堂島のジュンク堂に出かけて、ぶらぶら棚をながめた後、読みやすい「古事記」ってどんなのだろうと探してみたんだけど、あんまりこれっていうのはないですね。ぱらぱら見た印象では、福永武彦の「古事記物語」がいちばんオーソドックスかなあ。原文には忠実だけど、スペクタクルの描写は2割増しくらいでちょっとはらはらどきどき。三浦佑之「口語訳古事記 完全版 」は伝承文学っていう面を強調したような文章。「〜じゃった」というような語り口調は安易ではあるけれど、狙いは明確で、読んだらハマりそうではある。鈴木三重吉「古事記物語」は大正に書かれたものなので、やっぱ神さんの扱いがちょっとつらい。でもことばの呪術性というか、そういう雰囲気は移植できてるような気がする(たんにいちばん古いからか)。
中之島のgrafに移動してお茶およびギャラリー見物。tenant展継続中で虫の部屋を覗く。そんで家具のショウルームにも顔出し。しばらく前から妻が、家の椅子の座面の高さが合ってないのでしんどいと言い出していて、そういうのって何とかならないのかなあ、とUさんに相談していた。Uさんもそれはよくわかるとみょうに共感して話し込んでいた(ふたりとも身長150cm未満)。
外に出るとまた雨がふってきていて、なるべく濡れないようにあわてて帰宅する。
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