金曜日は連休の初日

今週は月曜から水曜まで出張で福岡市に行ってました。けっこうハードな出張で、初日は朝6時過ぎに新大阪発の新幹線で福岡に向かった後、深夜1時まで仕事をして最後にちょっと飲み食いして(警固の松の湯という店。なかなかおいしかった)、ホテルに着いたのが午前3時というマッドな働きぶり。2日めもふつうに朝から働いて夜10時過ぎにようやく一段落つき、僕まだ博多ラーメン食べてないんす……と弱音を吐いたら、おおそれはかわいそうにと長浜の屋台に連れてってもらって、ようやくここで福岡観光らしい思い出がちょっとできたという。
行きの車中で田中哲弥の「ミッションスクール」、帰りの車中でイーヴリン・ウォーの「大転落」を読む。主な舞台が学校であるという以外にも、なにかしら似たとこのある小説のような。抑制されているようでいて本人ぜんぜん悪気ない(ことを完璧に装っている)ために、地獄のようなアホらしさに突入していく展開というか。で、最終的には小説は小説を解体させることなんてこれっぽちも目的としておらず、小気味のいいくらいに作家に安全を担保された世界は1ミリたりともその意味を揺るがすことはないとことか。少々こじつけぎみではありますが。
今日はちょっと寝坊して10時くらいに起き出してから、砥部焼を中心に扱っている堂島のsound器という店に行ってきました。先日から一時閉店前のセールをやっていて、買ったのは神郷窯の蛸唐草の鉢、梅山窯の小皿、それから子どもが生まれてから使えたらいいなあと思って木製の小ぶりのスプーンとフォーク。蛸唐草の鉢は砥部焼にしてはちょっといい値段がついていたけど、簡略化されて勢いにすぐれた模様がとても気に入ったので購入することに。すると店の方いわく、今回売りに出している神郷窯の器の多くは25年くらい前にストックしていたもので、もうこれくらいのレベルの絵付けをできる職人は砥部にもほとんどいないとのこと。うん、だいじに使います。
しばらく陶磁器の展覧会にはまったく行けていないけど、せめて大阪日本民芸館の「日本のスリップウェア」展は観に行きたいなー。
そうそう、前に書いた「猫に裁かれる人たち」、手元に届いたけどまだ観てません。そして11月11日〜22日には大阪ヨーロッパ映画祭の一環として、PLANET studyo plus oneチェコ映画回顧展が開催されるみたいです。「火事だよ!カワイ子ちゃん」、観に行けるかな?

ミッションスクール (ハヤカワ文庫JA)

ミッションスクール (ハヤカワ文庫JA)


大転落 (岩波文庫)

大転落 (岩波文庫)