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500kmの土曜と日曜

土曜の朝7時に家を出て、じぶんの実家で法事をすませ、妻のいる病院に行き、妻の実家に泊まらせてもらって、日曜も病院に行き、東名〜名神をとばして、夜8時に帰宅。さすがにちょっとつかれたよ。でも娘と妻のことを思い出せばむふふふ(以下自粛)。
ところで、僕と妻の実家は名古屋圏のそれぞれ人口30万強規模の市にあり、あたりには幹線道路沿いに大型店がならぶ風景がつづく。均質化した地方の象徴として、やり玉にあげられるあの風景である。で、今回はクルマで帰ったせいもあって、さんざっぱらそういう店を利用した。上着を忘れてったのでユニクロでコットンセーターを買い、土曜の夕食は病院近くのラーメン丸源で食べ、クルマで聴く音楽に飽きたのでブックオフでブロウ・モンキーズとマイティ・マイティ・ボストーンズの中古CDを買い、昼食はドライブスルーのあるモスバーガーで食べ、でっかい駐車場のあるサークルKに寄って妻にスタバラテを買ってった。ああ、帰るまえにはセルフのスタンドでガソリンも入れたっけ。
なんていうか便利だよね。すごく。あらためて考えると、こういう風景が悪口をいわれてるのが不当に思えてくる。美しくないというのは感じる人によってそれぞれだし、管理社会化的な側面がきもちわるいといっても、まったくエコロジカルじゃないんだといっても、そういう批判にもとづいた有効なオルタナティブが提示されているとは思えないし。
そもそも、了見がせまい。地方でそういう暮らしを満喫している人は、大都市の悪口なんてあまりいわないんじゃないだろうか。23号線沿いのファミレスで「まったくさー、中央線沿線だか下北沢だか、ごみごみしてて訳わかんないっつーの」「も、このまえ京都のパン屋に行ったけどさ、なんで駐車場ないの? 中途はんぱな距離に散らばっててさ、一カ所に集まってほしいよ」なんて会話が交わされているとは思えないですよ?
推測でしかないけれど、地方のこういう悪口を云う人って、地方出身の東京在住者がいちばん多いんじゃないでしょうか。いや、過去のじぶんを省みて。なんかこう、文化的な充足が得られないことから身近な風景を憎み、肝心のクルマの便利さを実感しないまま東京の大学行っちゃったりして、てんでダメ扱いをしてしまっているという。まあ、その気持ちはわからいではないのですが、いっぺん地方で1年くらいクルマ使ってみてもいいのになーと思う。そのうえで判断してほしい。そして現在、クルマに魅力を感じないというのはすでに多数派であり、まったくおしゃれでもサブカルでもないと云っておきます。むしろクルマおしゃれ。
ということで、いったいあれらの風景のどこがよくないと云われてるのか、もうすこし具体的に知りたいので、そのうち関連する本でも読んでみるつもりです。
そうだ、過去を美化するというのもあるな、と思いついたところで話がそれるのですが、つねづねTVなどで見かけるたびに、最近の若者バンドはメガネで顔面も貧弱なやつらばっかだなー、ミュージシャンなんて外見がかっこよくてなんぼだろ、と失礼なことを感じているわけです。で、今日行ったブックオフで誰かがまとめて売ったのか、90年代前半の日本のギターポップのCDがわりとあったのですが、ヴィーナス・ペーターとかブリッジとか、いま見るととんでもないイモ兄ちゃんばっかりで驚いた。たぶんミュージシャンのかっこよさというのは、即物的な外見だけによるものではなく、やっぱりその音楽も含めた魔法みたいなものなのでしょう。そして最近のメガネバンドにも、マジックポイントは備わっているにちがいないのです。僕がかからないだけで。