おもちゃと絵本と月曜日

先日、帰省中のさなえさん(id:theklf)が大阪に遊びにきたついでに、うちに立ち寄ってくれた。顔会わせるのってじつは3年ぶりとかマジデスカ。楽しかったです、ありがとう。おまけに娘へのプレゼントとして、ぬいぐるみそのほかのグッズを持ってきてくれましたよ。
こんなふうにお祝いだのなんだので、娘のおもちゃがけっこう増えてきた。わーなんの用意もしてないよ……と出産前にあせっていたのが嘘のようである。僕も、Sophie la girafe(きりんのソフィー)という、フランスで昔から赤ちゃんに親しまれてきたらしいゴム製の人形を買ってあげた。ひじょうにまぬけな表情をして、お腹を押すとブプーと音が鳴るやつ。
ことほどさように、おもちゃを与えることにはまったく屈託がないのであるが、これが絵本となるとなんかいろいろ考えてしまうのである。出産前、妻とのあいだで「生まれたら絵本も必要になるんだろうね?」という話が出たときは、ばきばきにキラーチューンを投入していきますよってにまかせなさいとゆっていたわけですが、なんかこうね、いざ生まれてみると、そういう気持ちも変わりなくあるにはあるのだけど、絵本はもうちょっと先でいい気もするよなあというようにも感じ、煩悶しているところなのですよ。
なぜならばいま、娘と遊ぶのが大変たのしいからである。沐浴させたり、おむつを替えたり、泣いてるのをあやしたり、そういうのが素晴らしくおもしろすぎて、とりあえず絵本の出番はない。僕はふだんわりと無口なたちなのですが、娘には本当にべらべらどうでもいいことをしゃべっていて、いまのところ他人のことばである絵本の入り込む余地はない。ちなみに妻には「あんた、これまでの人生で女の子にそこまで優しくしたときないでしょ……」とドン引きされている。
まあ、そういう楽しさと、絵本の楽しさというのは、けっして排反事象ではないのだから、そのうちやばいくらいに絵本を読みはじめることになるだろうとは思うのだけれど。というか、そもそも生後一ヵ月半で絵本の心配をはじめるというのも早すぎるわけですが、ほら、世の中にはブックスタートとか読みきかせとかいうあれがあって、なんかいろいろ考えてしまうわけですね。
じっさいに生後1年以内に読みきかせをされている方々を難じるつもりはまったくなく、たぶん僕自身もおなじあなのむじなになると思われるわけですが、ただ、読書習慣さえ早めに身につければ、次の期末テストで100点が!片思いの彼女から告白されてウハウハ!というオカルト広告なみの、なんでもうまくいくんじゃねえかなという風潮はどうかと思うよ。母乳とか子守歌とか、あのへんのあれに通じるあれですね。