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校歌を考える

いま住んでいる学区の小学校、つまりこのまま引越しをしなかったら娘が通うことになる学校の校歌は、佐佐木信綱の作詞らしい。じつは僕の出身高校の校歌も彼の作詞によるものである。親子のきずなが深まった気がする(勝手に)。といっても、佐佐木さんはたくさんの学校の校歌を作詞しまくってるので、ふしぎな縁といえるほどの珍しさではないんだけどね。
そういえば姉が高校生のころ、うちの高校の校歌は谷川俊太郎が作詞したんだよ、と自慢されたことがあった。そんなことを思い出して調べてみたら、なんと作曲は武満徹であった。そっちのほうがうらやましいよ。そのころ僕が通っていた中学校の校歌の作詞は山口誓子によるものであった。せいし。中学生にとってはたいへん喰いつきのよいネタであり、敬意のかけらも払われるわけがなかった。もうしわけない。
さて、僕の出身小学校は四日市市立大矢知興譲小学校というところである。ここの校歌について、ずっと疑問に思っていることがあるのだった。手元にもネット上にも見当たらないので、記憶に頼って引用します。1番の1行目末はなぞ。

1.範を示して導けば 一国譲に興るちょう
  古き館の跡しめて 我が学び舎は立ちにけり
2.事に当たりて勤勉に みんな仲良く協同し
  人には親切尽くすこそ 我らが三つの掟なれ
3.三つの掟を貫くに 誠一つを以ってして
  歴史も古き学び舎の 名をば挙げばやいざ共に

古風な歌詞だけど、もともと江戸時代におなじ場所にあった藩校だか学問所だかを引き継ぐかたちで明治に開校した学校であることを知っていれば、意味じたいはわかりにくいものじゃないと思う。でもね、2番の「みんな仲良く協同し」っていうところが、こども心にもなんか不自然だなー、そこだけなんかトーンちがうくね? と思いつつも、担任の先生に訊いてはいけないことであるような気もして、1970年代というのはまだまだ戦後だったのかもしれないという話だけど、まあ、あてずっぽうの推測です。どなたか事情をご存じのかたいらしたら、教えてください。