Haircut & Passport

3ヶ月以上は伸びっぱなしになってたのかな? ようやっと髪を電気バリカンでがーっと刈って坊主頭にしたら、抱き寄せた娘がぎゃーと泣いた。お父ちゃんだってば。
さて今日は振休消化デー。これまた伸びっぱなしにしていた妻が髪を切りに行っているあいだに、娘とパスポートセンターへ出かけることに。考えてみれば、近所の散歩以外に娘とふたりきりで出かけるのは初めてかもしれない。どきどき。地下鉄はエレベーターの有無やら位置やらをいちいち確認するのが面倒くさいので、いっそ歩いて出かけてみることにした。
京町堀通りと平野町通りという街路名の境がどこにあるのかははっきり知らないけれど、とにかく家を出てまっすぐ東に向かうといつのまにか平野町通りを歩くことになる。この通りは“大大阪”の時代には、大阪のうちでも屈指の賑わいを見せる界隈だったという。坪内祐三も「まぼろしの大阪」の巻頭エッセイのなかで、北尾鐐之助の「近代大阪」を引きながら、過去の平野町通りに思いをはせて“平ぶら”を試みている。とはいえ、坪内氏が歩いたのは御堂筋から堺筋までなので、こちとら往路だけでおよそ4倍程度は歩く計算になるんだけど。
谷町筋に突き当たって、しばらく南下すると大阪府パスポートセンターがある。切替申請の書類作成をしていると、歩いているうちにベビーカーで眠ってしまった娘がぱっちり目を覚まして、おんおん泣きはじめる。しょうがないので抱っこして記入をつづけると、へらへら笑ってじゃまをする。なんともならんなこの人は。

だってつまらんねんもん。
ちなみに、娘の分と一緒に申請したんだけど、受領もやっぱり娘と一緒にこなくちゃいけないらしい。とにかく本人じゃないと、というのがパスポート申請の原則らしいけど、わりと大変なんだぜ、こうやって出かけてくるのって。ということを経験によってあらためて感じたしだい。
いったん家に戻って、帰ってきた妻と近所の店で遅めの昼食。がっつりカツカレーが、ぜんぜんがっつりじゃなかったので悲しかった。その代わり、付いてくるピザいっぱい食べたった。