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アイロンと鎮痛剤

4月から娘が保育所に入るために、あらゆるものに名前を書いておかなければならない(このへんぜんぶ妻におまかせ)。いちいち書くのもたいへんだし、フロッキーというアイロン転写ラベルみたいなのを使って、おむつカバーなどに名前を入れているそうである。
で、くつしたもついジューッとやっちゃって、すべり止めのぷつぷつゴムが溶けてアイロンにべったりくっついてしまったという。「けんちゃんどうしよう」。えー。「ベンジンでも落ちないんだけど」。うーん、もっと加熱しなおして劣化したところをこそぎ取るか、目の細かいサンドペーパーで水つけてこすってけば、アイロンにそんなにダメージ出ないと思うけど……。「そういうことじゃないの。もっと裏技みたいなのが絶対あるはずだから調べて!」
というわけでグーグルさまに相談してみたところ、おなじようなケースは見つかったものの「アイロン買い換えちゃいました(*⌒∇⌒*)」などというプチブル的解決法に殺意を抱かされる始末。ちがう、妻の求めてるのはそういう結論じゃないんだよ!
検索を重ねた結果、たどりついたのはタンザニア在住日本人の方のブログであった(http://blog.livedoor.jp/uhuru1/archives/51599165.html)。「タンザニアのママは、鎮痛剤を使って、アイロンをきれいにしているそうです」。えーと、ちょっと意味がよくわからない。「錠剤になっている鎮痛剤でアイロンの表面をこすると、その汚れがなぜか消えていきます」。にわかには信じがたい情報というか、マジックリアリズムの世界である。まあねー、イブA錠ならうちにもあるし(上記ブログの画像ではPanadolという鎮痛剤)、ダメもとで試してみるくらいいいですけど。などと懐疑的な姿勢を保ちつつやってみたら、ほんとうにするするゴムが取れたので腰が抜けた。タンザニアのママたちに臥してお詫び申し上げたい。
どのような作用によってこうなるのかは僕にもさっぱりわからない。しかし「アイロン」に「ゴム(ラバー)」が「溶け」て「くっついた」あなたのために、ここにも記しておきたい。アイロンをちょっと温めてイブA錠でこすると、溶けてくっついたゴムはばっちり落ちますよ。
ところで、タンザニアでは外に干した洗濯物すべてにアイロンをかけるそうである。あの有名な、ハエが洗濯物に卵を産みつけて、そのまま服を着ると卵が孵って幼虫が皮膚の下にもぐりこむというあれが、実際に起こるからだという。なかなかハードな環境ですね。形状記憶だとか、ノンアイロンだとかの、ふぬけたシャツを着用している輩は、タンザニアで鍛えなおしてもらったほうがよいかもしれない。