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死にたくなるたぐいの話

妻と若さゆえの失言について話していて、ふと思い出した昔話をしたら、「けんちゃん、ほんとにばかだね、さいていだね」と云われました。学生のころ弘前に遊びに行ったときの話なんだけど。
弘前には友人の実家があって、そこに何日か泊まらせてもらって遊んでいたのですが、ある夜、友人の父君(社長)が連れて行ってくれたのが、花が飾ってあり、お姉さんたちが水割りなど作ってくれるお店でした。ほほう、社会勉強……。ただ、そのころの僕はセントジェーマーな女子とアノラックな会話をきゃっきゃと楽しむタイプの若者だったので、正直あまりそのシチュエーションに興味がもてなかったのです。
ぼんやりしていた僕に、お姉さんのひとりが気をきかせて話しかけてくれました。弘前ってどんなかんじ? うーん、城下町ってやっぱり雰囲気ありますよね。えー、それは都会から遊びにきた人だから云えるのよー。なんてここらへんまではよかった。そのまま僕は深く考えることなく、町を歩いた印象を続ける。
「あと、女子高生がみんなかわいいですね」
ほんと一瞬ですごい空気が重くなった! われながらばかである! ていうか思い出すと死にたい。
でも死んではいけないので、あのとき失われた何かを取りもどすために、そろそろ僕も北新地とか通ってもいいんじゃないかという、要するにそういう話です。
(写真と本文は関係ありません)