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気合いの入れかた

中学生のころは、上の学年の子をさん付けで呼ぶことはなかったように思う。部活の先輩は「○○センパイ」で、やんちゃな子たちは「○○くん」、それ以外はあだ名か呼び捨てみたいな。よく考えるとへんな決まりですね。
そんで「○○くん」系に対して頻発されるフレーズは「○○くん気合い入ってんな!」でした。特攻服で登校するのも、ピアス開けてくんのも、授業中校庭にバイク2人乗りでやってきてぶんぶん吹かすのも、ハワード・ジョーンズみたいな髪の色にしてくんのも、ぜんぶ「○○くん気合い入ってんな!」である。ローティーン男子のボキャブラリーの貧困さというか、80年代前半のイナカの中学生というのはそんなもんでした。
なぜそんなことを突然思い出したかというと、「COUNTDOWN JAPAN」というフェスのTV放送を妻が録画したものを観ていて、カジヒデキが半ズボンに長袖シャツ、ボーダーのスクエアタイに足元はエンジニアブーツという格好でアコギを抱えて歌っている姿に、思わず「カジくん気合い入ってんな!」とつぶやいてしまったからである。中学生のころのことを考えてみれば、中年にいたった僕たちの気合いの入れかたというのは、ずいぶん遠いところまできてしまったようである。