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自動車不要論

僕が自動車の運転免許を取得したのはわりと最近のことである。たしか2005年、34歳のときだったはずなので、まだ自動車を運転するようになってから4年くらいしか経っていない。たぶん一般的な免許取得シーズンであろう大学生のころは東京でひとり暮らしをしていて、まったく自動車を運転する必要性を感じないままにぼんやりと過ごしてそのまま取らなかったわけです。2輪の中免は取ったけど。まあ、ぼんやりというのは半分うそで、いや、全体的にみれば全体的にぼんやりはしてるんですけど、クルマとかだせーよと思っていたという側面もありました。まだバブルの残滓がありありなころで、自動車がおとこのステイタスというふんいきがあったもんでね。クルマなんてモテには関係ねえよ!という怒れる若者な気持ちをだいじにしていたわけですね。
それがなんで宗旨替えしちゃったのということなんですけど、妻が自動車がないと生きていけない人物だったからである(元愛知県民)。つきあいはじめ、結婚にいたり、そのあいだ僕の無免許もんだいはわりと常に火種として存在していたという。思い出したんですけど、ウィンタースポーツなんてこれっぽちも関心のない夫婦が、スキー行くときとかどうすんの!という架空のテーマで大喧嘩をしたという不可解な事件も、いまとなってはいい思い出です。もちろんその後、スキーなんて行ってません。行くわけないよ。
最終的には妻がじぶんの貯金で自動車を買いますという宣言を行って、事態は収束に向かったのでした。わかった……、そこまで云うんなら俺も運転免許取るよ! でもお金ないから取得費用は家計からよろしくね。われながらじぶんのだめっぷりに嫌気がさしてきますけど、まあ、自動車はあればあったで、乗れば乗ったで楽しいよね。このようにおっさんになってからなぜかクルマに乗るようになるという未来もあり得るので、自動車なんていらないよと吹き上がる若人の諸君もあまり自説に固執しないほうがいいかもよの次第です。