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バッド・テイスト・ライジング

きみたちは、セブンイレブンアイカツ!のスタンプラリーを実施中であることをご存じだろうか。何を言っているのかと思われるかもしれないが、だいじょうぶ、僕もよくわかっていません。問題は、応募封筒をセブンイレブン店舗に設置されている箱に投函するというミッションを、妻とCJから与えられたということなのだ。
 
深夜の駅からの帰りみち、まず一軒めのセブンに寄ってみたものの、どうも応募箱らしきものは見当たらない。しょうがないなー。うろうろしたあげく、まだチャンスはあると撤退。そして2軒めのセブン、こちらにも応募箱がない。くはっ。もう後がないので、もう一度店内を丹念に見回ったのち、たいして欲しくもない雑誌を手にとってレジに向かったわけです。いらっしゃいませー、610円になります。代金を支払いつつカバンから封筒を取り出し、あのね、これの応募箱ってどこにあるんかな? 開き直りも恥じいることもなく、きわめてフラットに訊けたことに、われながら感心しましたが、残念ながら店員さんは手にとってまじまじと眺めてから、あっと小さな声をあげて、すいません、キャンペーンまわりのスペースを整理してたものですから…とカウンターの奥に鎮座している応募箱を目で示したのだった。小さな叫び声のあとに、アイ…という単語を呑み込んだように聞こえたのは、僕の自意識過剰だったろうか。
 
帰宅して、言い訳用に買ったBRUTUSを開いてみたところ、四人の通人たちがさまざまなお題にじぶんの考える日用品を紹介するというコーナーがありました。鍋はストウブ、コーヒーフィルターはメリタあたりに集中するのは仕方ないとしても、マグカップでエコ パーク ポッテリー、掛け時計でユンハンスがかぶったりするのには鼻白むというのが正直なところで、こーいうの長く使える日用品という趣旨とはなんかちがうんじゃないの…と思いつつ、正しくなんと表現されるものかは思い出せないまま寝てしまったわけです。そしてきょう、本棚を整理しながら、ああそうか、悪趣味ってことばがあったなあと思い出して、20年ちかく前のユリイカ増刊を手にとったところ、偶然にも件のBRUTUSの別のページに登場していたナガオカケンメイ氏の、ある種のグラフィックデザインを痛烈にディスっている若き日の文章がおもしろかったです。ナガオカ氏は先述のコーナーをどう読んだだろうか。
 
まあ、アイカツとか言ってる人に悪趣味なんていわれても屁のかっぱかもしれないけど。