杉浦明平「ノリソダ騒動記」。何年か前に名古屋のちくさ正文館に行ったときに平積みになっていて、「そんなおもしろいのかなー」と気にかかっていた本。たしかに当時共産党員だったわりに教条主義的な生硬さはあんまり匂わなくて、「騒動記」というような滑稽さは貴重かも。でも、ふと深沢七郎の「盆栽老人とその周辺」を思い出して、地方のなんだかよくわからないボスとか権力だとかの仕組みの深層の部分にまで触れそうな、けっきょくそういう感覚のほうが好きなんだなーと思った。

ノリソダ騒動記 (講談社文芸文庫)

ノリソダ騒動記 (講談社文芸文庫)

キーホルダーの件、妻が帰ってきてやはり怒られました。LIMI feuのパンダのキーホルダーを代わりに買えとかたわごとをぬかしてます。