上海旅行から戻りました。帰ってきてから「へー南翔饅頭店って六本木ヒルズにもあるのー?」なんてうかつな旅行者ぶりだったけど、すごい楽しかったよ。

ただ、もんだいなのは言葉が通じないこと。予想以上に英語が通じない状況というのにわりと疲れた。まー冷静に考えると中国では中国系の言葉を話せるべきであって、しかも日本人が上海で英語が通じない状況にいらいらするというのも滑稽というか、植民地主義のめばえー?みたいな。

そういう状況を言葉を覚える努力やポジティブな感情で正面から乗り越えられる旅行者もいて、逆に「あいつら通じないフリするんだよ」とかディスコミュニケーションを意地悪というレベルに捻じ曲げる旅行者もいて、ところが上海旅行者には新天地という租界で一息つくという選択肢もあったりするので油断がならない。

最初素通りしたとき「USJみたいやん」「あー!テーマパークなんやねー」とか悪口いうといて何ですが、実際にLunaという店に入ってみると英語が通じて丁寧な接客をされて日本で飲むみたいなコーヒーが出てきて……つまるところ「まともなサービスとまともなコーヒー」と書きたい僕。ダサくても欧米日本人がたむろう理由がよくわかる。外国人にとっては流行とかオシャレとかは関係なくこういう場所は必要なんだろうなー。上海人が高い金払って遊ぶ理由はよくわからんけど。

書いてるうちに、めばえどころかしっかり植民地主義の根っこを生やしてきたような気がしてきた。あれ? でもそしたら華僑が世界各地に中華街を作ったのも植民地主義的? あるいは逆に僕が現地の文化になじんで「上海さいこう!」ていうたとしても、日本人であるかぎり「ムフー(鼻息)それってオリエンタリズムー」とか悪口いわれない? よく知らん用語を使ってみたせいで混迷を深めてきたことをお詫びします。ポスコロへの道は険し(やめろって)。