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日曜日のモダン・シティ

昼過ぎからすこし晴れ間ものぞいてきたので、プールまで歩いて行ってみることにした。
僕の家から松島公園の隣にあるプールへ行くには、土佐堀通りを西へ進み、昭和橋を渡って、みなと通りの1本手前で南へ曲がり、川口教会と川口アパートにはさまれた細い道を歩いていくことになる。つまり、海野弘さんが「モダン・シティふたたび」で歩いたルートを逆にたどることになるわけです。大阪の近代建築をたどるときに、港から市の中心部へと向かう構成をとったこの本の目のつけどころには感心したものだけれど、木津川べりのこのあたりの風景に郷愁を感じてしまうのは、僕自身が港のある町に生まれ育って、もうすこし行けば海が見えることを予感させるあの雰囲気や、煉瓦の倉庫なんかが身近にあったせいかもしれない。
泳ぐのをいつもより短めに切り上げて、帰りは中央大通りの脇の歩道橋をわたって、江之子島にある旧府立産業技術総合研究所の裏手を通ってみる。人通りのないひっそりとした道だけれど、街路樹のコブシの花が満開になっていて、それだけで華やかな空気に満ちている。春だなあ。この産業技術研跡地にも再開発計画が進んでいて、いま大手町にある府立現代美術センターを移転させる話もあるみたいです。
買い物をしていこうとライフ靱店のあたりまできたところで、街宣車が警官に停められてなにやらもめている様子。中国総領事館がすぐそこにあるので珍しくない光景なんだけど、今日は騒音にぶちぎれたおっさんが乱入してさらに混乱。
「いうとくけどな、俺は右翼や! おまえらみたいなやつがおるさかい、右翼がおかしなやつと思われてしまうんや!」
「うわ! おっさん右翼なんや、コワッ! ちょっとおまわりさん聞きました? おっさん右翼らしいですよ」
「こんのボケ!!(つかみかかろうとして警官に阻止される)。おまえ、天皇陛下に申し訳ないと思えへんのか!」
「陛下の名前だされたらかなんな〜。そら俺かて気持ちはおっさんと一緒やで!」
「ほしたらもうちょっと静かにせなあかんやろ? 困らはるのは陛下やで!」
「いや、陛下はよろこんでくれはる思うで……」
「ま〜だわからんのか〜!!」
以上、マイクつけっぱなしになってるので周囲にだだ漏れ。大阪では右翼にも漫才ノリが求められるようですね!