バラ祭り

靱公園でバラ祭りが催されていました。
この春にさくらとチューリップをおぼえた娘に、これはバラだよ、と教える。ば・りゃ。うん、ば・ら。ば・ら？　そう、きれいやね。ものを愛でるのに名前を知ることは重要ではないという考えかたもあるけれど、花だけはちょっと特別なんだよね。花の名前をひとつ覚えて、あなたに教えるんです。もっとも公園にくると、娘はどちらかといえば花より石のほうにいつも興味津々なんだけど。石愛づる姫君。石の名前には、とんと不案内なおとうさんですいません。
　　
公園内で宝さがしゲームみたいなのが行われていて、園内のいくつかのスポットに隠された文字をさがして並べるというやつだったんですけど、ちょうど見かけた小さな兄弟の会話がよかったです。「あった！『ね』や！」「『ね』や！」「『ね』はむずかしいからしょうた書かれへんやろ！　ぼく書いといたるな！」。そうだなあ、たしかに「ね」はむずかしいよね。「む」あたりもむずかしい。