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母の日に

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妻にあげる花束を買いに、近所の花屋さんに出かけた。数日前からCJと母の日はどうしようねーという話をしていたんですけど、彼女はテレビドラマでけんたくんがしているのを見た「カーネーションを一輪あげる」という行為が印象深かったらしく、お花をあげたいという結論に落ちついたのであった。もちろんその際には来月の父の日のこともアピールしといたわけですが、CJは父という単語を知らず、お父さんのことだよと教えるところからはじまったのはいささか疲れました。
しかし花束をつくってもらうための適切なディレクションというのは、なかなかむずかしいものではなかろうか。母の日に妻に渡すものというシチュエーションさえ知らせれば、だいたいおまかせでやってくれそうなものですが、ここの花屋はその上でどんなかんじにしましょうかと訊いてくるのだ。華やかとか、落ちついたとか、上品なとか、花束についてのありふれた形容詞がいくつか頭に浮かぶけれど、どうもちがう。一瞬の沈黙ののち、僕の口からは思わぬ言い回しが飛び出していた。ナチュラル系で……。じぶん自身のボキャブラリーにそんな言葉があったことがにわかに信じがたく、茫然としながら花屋のおじさんを見つめたけれども、彼は頓着することなく、はいナチュラル系ねーと手際よく花を選びはじめたのでした。
そんなふうにできあがったのが写真の花束である。これがナチュラル系なのかどうか、僕には判断がつかないけれど、わりとどんなディレクションでも花束は作ってもらえるもんだということは勉強になりました。こんどは荒ぶるかんじでとか試してみたい。