うわきのサイン

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CJによってかたちづくられた不穏なものがたりの現場。
さて、最近のかちょうさんの悩みは、妻との交流がすくないことである。社畜月間に突入してるからって、まあ僕のせいなんですけどね。今週は帰宅するのが日付けが変わってからのこともあり、そうすると妻はCJとJJ、ふたりの乳幼児をかかえて先に寝ていることになる。顔を合わせるのは慌ただしい朝のみじかい時間だけということになり、いきおい会話は業務連絡のようすを帯びることになる。こんなことでいいのか。たとえば、僕がうわきをしていたとしても、妻は気づかないのではないだろうか。パンツを裏返しに履いて帰ってくるとか、あるいは履き忘れてむきだしで帰宅するという致命的なミスをおかしたとしても、妻が気づくタイミングはないのではないだろうか。
とはいえ、これは僕にも当てはまる。妻の化粧の変化や見なれない洋服がうわきのサインとか、そういう俗説あるじゃないですか。わるいけど、そういうの忙しい時期じゃなくてもあんまり気づかない自信がある。おそらくわれわれは、ぼんやりした夫婦なのだ。
しかし、ぼんやり夫婦にもうわきに敏感なポイントというのが存在すると僕は想像します。たとえば妻がうわきしていたら、ぜったいにうわき相手におもしろい本を教えてもらったりするのだ。不倫のつきあいにまで、文化系アイテムを持ち込んだりするとは、なんていやらしいのだろう。きっと「ボヴァリー夫人」とか読んで、メタ不倫を楽しむのにちがいない。そんなふうに、いやそれきみの守備範囲じゃないですよねという本が、妻のかばんに入っていたら、僕だってピーンとくるはずという自信はある。それよりこんな妄想をして、かちょうさんはやっぱり暇なのか。