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1巻だけ買ってみる

続きもののマンガや小説の買いかたについて、僕と妻の態度はすこし異なります。
このまえ帰宅したら「おはようおかえり」というマンガの1巻が置いてあったのですが、話を聞くともうすでに4巻まで刊行されているらしい。えっ、じゃあ234巻はどこにあるの? えっ、とりあえず1巻がおもしろかったら続き買おうと思ったんだけど。買っていいと思う?と、にこにこしながら尋ねる妻に、あたりまえであろう、今すぐにAmazonでぽちれと、1巻を1ページも読んでいない僕は命じたのでした。
とりあえず1巻だけ買って様子見をするというのも合理的な態度ではあるかもしれないけれど、そもそも読書に合理性なんて必要なのだろうか? 書店に在庫がないならともかく、「デイヴィッド・コパフィールド」の1巻だけ買って読みはじめるなんていう事態がありうるのだろうか? 答えはノーである。「メイスン&ディクスン」の上下巻を一気に購い、買ってもうた買ってもうた、読む時間なんてあれへんのに買ってもうたとおろおろしながら、背すじを貫く性的なものにも似た気持ちよさに身をゆだねるのが正しい読書のありかたではないかと思う。
そんなわけで「おはようおかえり」の続巻はほどなく家に届きました。5年ほど暮らしたことのある京都のあちこちが作中の風景として現れるのに、この店ってまだあるのかなあなんて妻と話をしていると、最近マンガ好きで世の5歳児の例にもれず「よつばと!」がバイブルのCJもすっと手に取り、ただこれは漢字にルビも振っていないし、すぐにわからんと放り出した次第。そうねえ、濡れ場もあるし君にはまだ早い。

おはようおかえり(1) (モーニング KC)

おはようおかえり(1) (モーニング KC)