これまでの人生でほぼ毎日行われながら、まったく交叉することのなかった読書とトイレという日々の営みが出会ってしまったのは1年前、今の部屋に引っ越してきてからだ。

現在妻がトイレに置いているのは、COMIC BOXとBRUTUSのバックナンバーが1冊ずつ、「ラ・ジュテ」の写真集、「ベトナムから遠く離れて」「北緯17度」「東風」の企画上映のパンフレットである。特に後者2冊は、おかげで僕もクリス・マルケルについてちょっと詳しくなれた(映画観てねーけど)。

小説をコンつめて読むとかじゃなくて、どうでもいい雑誌やパンフレットを流し読む時間というのもいいもので、たぶん過去には眠る前にだらだらそういうの読んでたんだけど、いまはトイレという場所がとって代わっているんだろう。結婚が生活にもたらす変化のひとつ、というお話でした。

午後から雨のなかをちょいと出かけてトーカイさんと漁師さんに会ってきました。好物は焼肉、38歳の漁師さんは、女子だらけのカフェ併設の雑貨屋にも動じず、苺と林檎のタルトをほおばってどんぶりオレを飲み干していた。