週末は雨

ハードな1週間の労働のためか、眠りつづける。起きたら昼近くになっていて、録画していた「純情きらり」を観ながらごはん。今週ずっとタイトルが「ピアノがやってきた」なのに、お父さんが亡くなったりでまったくそんな気配がないので非常に心配していたところ、最後になってようやくピアノがやってきたので安心した。来週は杏子(井川遥さん)が結婚して掃除とかしまくってる予告が映っていたけど、なぜ襷がけで掃除をするだけで朝っぱらからあんなに色気が振りまかれるのかは謎である。
買物に出かけて、帰りみちに淀屋橋のタリーズへ。新聞を持って行ってのんびり読む。御堂筋のイチョウ並木にも新芽が出てきてました。家の植木も桜桃、モミジにつづいてケヤキに小さな緑の芽が出てきているし、仕事ばかりしているとあっという間に季節は過ぎてしまいます。もったいないなあ。
いったん家に戻ったあと、雨が降っているので歩いて堂島のジュンク堂へ。浦沢直樹PLUTO」(3)、諸星大二郎「グリムのような物語 トゥルーデおばさん」。僕がもっとたくさんマンガを読んでいたころ、ちょっと軽く見ていたような“名作マンガしか読まない人”にじぶんがなってしまいつつあるのをヒシヒシと感じる。週刊・月刊の定期刊行誌を毎号読んで、新連載の予告に心焦がれ、人気連載の展開とキメのコマにじーんと心震わせ、新人の読み切りにサムシング・ニューを感じ、箸にも棒にも引っかからない凡作をなんの義理もないのに徹底的に擁護する。そんな基礎的な日常のトレーニングをこなしていないとわかってこないおもしろさというのが確実にマンガにはある(どこの領域でも似たようなもんかもしれないけど)。そういうのをすっ飛ばして、たまに買ったマンガが浦沢、諸星の2冊というのも、教養としてのマンガみたいで忸怩たるものはあるのですが……。DOJIMA CAFE に寄ってお茶して帰宅。

PLUTO (3) (ビッグコミック)

PLUTO (3) (ビッグコミック)


トゥルーデおばさん

トゥルーデおばさん


夜ごはんは椎茸グリルと焼きなすの汁かけごはん。これは高橋みどりの「伝言レシピ」を見て妻が作ってくれたもの。どちらも冷や酒によく合って、とくに汁かけごはんをかきこみつつ冷や酒をコップでぐいと呷るととてもイケます。いま家にあるのは奈良香芝・大倉本家の金鼓という日本酒でこれがまたおいしい。しかし妻によると「伝言レシピ」では“滋味あふれる”という表現が頻用されているそうであるが、正直なとこ滋味あふれすぎていて少々ものたりない。そこでハタハタの油漬けの缶詰めを開けて、引きつづき冷や酒。これも空いてしまったところでまだ物足りなく、素パスタ(オリーブオイルと粉チーズだけのパスタ)を作って食べる。これでようやく満腹。本当はパスタじゃなくて、茹でたての蕎麦をおなじようにオリーブオイルと粉チーズでからめたらどうかしらん?と提案したのだけど却下されてしまった。飲みながら作る思いつき料理というのは僕はきらいじゃないんだけど、たしかに再現性に乏しいというか、素面のときに作り直してみると(あれ? おいしくない……)という結末に至るものがほとんどであることには同意せざるをえないところです。
伝言レシピ (クウネルの本)

伝言レシピ (クウネルの本)