帰省先で中日新聞を読む。夕刊上、戦争についての短期シリーズみたいなので大澤真幸が書いていた。結論だけ抜くと、他者のサディズムを無効化するための方法は「贈与」みたいな形をとるんじゃないかな?なんちって!ということらしいのですが、さすがにそれっていかがなものか。実践的な意味ならば、たとえば教会やお寺さんの説教とかの方がもっとわかりやすく同じこというてる気がする。

もちろん、今こういう「わかりにくい」言説を叩くっていうのは容易、つまりカコイイことじゃないよなあと思う。80〜90年代にそういう思想にしびれてたか、嫌いだったか、とにかく抑圧みたいなものを感じませんか? でもさー、いつだったかおなじく中日新聞の正月特集で浅田彰がこどもたちの質問に見せていた感動的な教育的態度とか思い出すと、やっぱ芸ていうか引き出しの数はあった方がいいと思うよ。期せずして僕が帰省中ぐらいしかろくに新聞を読まないことがばれているような気がしますがその通りです。