部屋で音楽をかけていたら、妻に「これなーに?」と訊かれた。The Jesus & Mary Chainの「Stoned & Dethroned」と答えると、「あー、イアン・マッコイでしょう!」といわれた。どうやらイアン・マッカロクといいたかったらしく、そもそもそれはEcho & the Bunnymenだ。

Stoned & Dethroned

Stoned & Dethroned

さて、文楽観てきました。そもそもなんで文楽を観に行こうと思ったかというと、パペット・アニメーションを好んで観るくせに、身近な人形劇を観たことがないというのも偏ってるよなあと思っただけのことである。せっかく国立文楽劇場のある(それも寒くなかったら自転車で行く距離にある)町に住んでいるんだから、観に行ってみてもいいだろうと。

演目は「良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)」「八百屋献立(やおやのこんだて)」。とくに後者サイコー。チラシの煽り文句が「鮮烈を極める嫁いびり」ですよ? 舞台の新靭という地名は今ではないものの、西区内らしいということはやはりご近所ではないか。「みんなそなたにほうれん草」とかいって婆さんがクイッて腰を振ったりする。

しかしまあ、人形の遣いというのはすごいですね。抽象化された人形、それを観る僕たちもまた抽象的な観劇作法を知らぬまに備えていて、それが相まってとつじょ舞台上でぎらぎら命のともしびが燃え上がるわけで、文楽すばらしい。ぜひ4月の公演も観に行きたい。